NPO法人ゼリジャパンは、2001年11月29日に発足以来、約20年が経過しました。その間、種々の調査や研究を実施し、またイベントを開催してまいりました。これまでの永年に亘る皆様のご協力に、心から感謝を申し上げます。

 さて、昨年20周年の記念事業や種々のイベントに関してですが、コロナ禍により、休止せざるを得ませんでした。しかし、コロナのその合間を縫って、2020年11月18日には気候非常事態ネットワークの設立総会を東京帝国ホテルで、ホテルによって十分な感染対策を施していただいたうえで、開催させていただきました。環境大臣小泉進次郎様、東京都知事小池百合子様をはじめ、約160人 140団体にご参加いただきました。コロナ禍の中、ご参加いただいた方々には衷心より感謝を申し上げます。本年度2021年6月4日には、コロナの行方を見つつ、ゼリジャパンでは、引き続き「気候非常事態ネットワーク」の事務局機能を受け持ち、「気候非常事態とカーボンニュートラル」サミットをオンラインで開催し、約200名の方に参加いただきました。このネットワークの活動がひとつの基盤となり、また早期にコロナの感染が収まり、地球温暖化ガス排出抑制の活動が大規模に進展することを願っております。

 さて、2020年に予定したR4W号の国内巡回とプラスチック海洋汚染防止キャンペーンは、残念ながらコロナ禍により、福岡、大阪、東京などいくつかの都市で、小規模の開催にとどまりました。2021年度には、この船を改造し、ポリマ号と名付け、この船によって、2025年の大阪・関西万博のミッションである「いのち輝く未来社会のデザイン」を、世界中にキャンペーンするブルー・オデッセイを企画しています。万博協会においてはチャレンジャーとして、TEAM EXPOの組織に既に入り、活動をスタートしています。

 気候変動、生物多様性、海洋プラスチック汚染など、グローバルな問題は、世界中で喫緊の対応が必要です。事態は、既に持続可能性が維持できないレベルにまで来ており、この防止には、社会・経済・政治・行政などの多くの方々の参画が必要です。微力ではありますが、ゼリジャパン では、従来からの活動性の幅を広げ、またグローバルに活動を広げるため、これから認定NPOの資格取得を目指します。2021年度は、そのための研究を開始します。そして、取得によって2025年大阪・関西万博への参加を目指し、ブルーイノベーションの普及のお手伝いをします。ブルーイノベーションについては別の機会にお話をさせていただきます。

 ゼリジャパンの会員や関係者の皆様には、引き続き、ご指導ご鞭撻をいただきますよう、何卒よろしくお願いします。

ゼリ・ジャパン理事長
更家 悠介