黒い兵士は心強い味方

あるハエのことを改めて知りました。名前のギャップがなかなか面白いです。

英名がblack soldier fly(黒い兵士のハエ)。ちょっと強そうでかっこいいですよね。
何かやってくれそうです。

ところが、日本の俗称は「便所バチ」。「あっ、あいつのことか!」と心の中で叫びました。子供の頃、小学校のトイレによくいて「うわ、便所バチだ~」などと騒いでいたのを思い出します。

正しくはアメリカミズアブ(学名:Hermetia illucens)といい、アブの一種だそうです。便所の周辺に多くいたために不名誉なあだ名をつけられましたが、このアメリカミズアブ、実はすごいヤツです。

・幼虫の腐敗有機物処理能力が高い。
・大量養殖がしやすい。
・栄養が量、質ともに優れている。

このようなことから、鶏や養殖魚の飼料として、また有機廃棄物処理システムの一部として活用が進んでいます。

この幼虫を飼料としてつかうと何がいいのか。

家畜用飼料として使われてきたものに魚粉がありますが、これは水産資源の乱獲や枯渇を招きます。さらに、漁場、魚粉の製造拠点、魚粉の市場は離れているため、製造時だけでなく運搬時にも二酸化炭素の排出があります。幼虫を大量に養殖することで、こうした問題を軽減することができます。

南アフリカ共和国のアグリプロテイン(AgriProtein)という会社は、これをビジネスにし、

2016年 「ブルーエコノミーチャレンジ」優勝。
2017年 「BBCフードチェーングローバル」優勝。
同年   CleanEquity(モナコ)で技術研究賞受賞。
2018年 TIME誌による「ジーニアスカンパニー50」にノミネート。
2017年、2018年 「グローバルクリーンテック100」にリスト入り。

という輝かしい実績を積み上げています。

AgriProtein ~ The BioCycle and Bear Valley Ventures

ここまで聞くともう彼らのことを「便所バチ」などとは呼べなくなってしまいました。「アメリカミズアブ」でもまだまだです。やはり、敬意を込めて「ブラック・ソルジャー・フライ」と呼びたくなります。

ところで、途上国での脱炭素を進めるためには、ビジネスを通じて環境技術を展開していくことが重要です。企業の海外展開を促進させるために国連気候変動枠組み条約のもとに設置された「気候技術センター・ネットワーク」(CTCN)について、その概要と活用法に関する無料セミナーがあるので、ご紹介します。

「気候技術センター・ネットワーク(CTCN)活用の可能性」セミナー
脱炭素・低炭素技術の海外移転に活用


日時: 2022年7月22日(金)14:00~15:30
場所: オンライン(Zoomウェビナーシステム)
対象: 全対象向け
主催: 大阪市環境局、(公財)地球環境センター(GEC)、大阪商工会議所
参加費: 無料

プログラム:
14:00~14:15 セミナーの趣旨説明、大阪市の都市間連携事業の紹介(大阪市)
14:15~15:00 CTCN の概要とその活用方法について(GEC)
15:00~15:30 質疑応答

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