バンジーでも脱炭素でも運を開く 奈良県三郷町

昔、親によく言われたものです。「こら、そんなことするとバチがあたるよ!」と。そんな言葉が脳裏に刻み込まれている人間にとっては衝撃的です。

奈良県生駒郡三郷町(さんごうちょう)は、古代大和国の時代から続く歴史ある土地で、風神を祭る龍田大社や、竜田の美しい紅葉で知られています。となり町には信貴山真言宗(しぎさんしんごんしゅう)の総本山である朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)があります。

三郷町からこの朝護孫子寺に行く参道に開運橋という橋がかかっており、「国土の歴史的景観に寄与している」として、2007年に登録有形文化財に指定されています。

この開運橋で、なんとバンジージャンプができるんです。その名も「開運バンジー」。”開運バシ”が変化して開運バンジーになったのか、その由来は定かではありません。

三郷町公式アカウント:三郷町PV

参道の登録有形文化財からジャンプして遊ぶなんて、これは実に豪快です。幾多の時代の荒波を超えてきた、歴史ある土地だけに、懐が深いのですね。

さて、この三郷町、未来に向けても素晴らしい取り組みを進めています。

”ゼロカーボンで加速する全世代・全員活躍型「生涯活躍のまち」三郷”という取り組みで、脱炭素先行地域の第二回選定地域になりました。

第2回 脱炭素先行地域の概要(p.23)

概要には、

・町が進める「生涯活躍のまち」づくりの実現に向けた核となるエリアである「FSS35キャンパス」において、「学び」・「働き」・「交流する」再生拠点としての整備に合わせ、太陽光発電・蓄電池を導入し、脱炭素化を図る。

・「農業公園信貴山のどか村」では、営農型太陽光発電を導入し、農業による高齢者や障がい者の「活躍の場(雇用)」を創出するとともに、FSS35キャンパスで学ぶ留学生の居住の場である「三室山コープタウン」を脱炭素化し、「生涯活躍のまち」と「脱炭素」を同時実現。

とあります。

未来に向かって飛び込む三郷町。まだまだ運が開けていきそうです。