KYOTO地球環境の殿堂 

ある分野において優れた業績を残した個人や団体の栄誉を讃える場所、「殿堂」。野球やゴルフ、映画の殿堂はときどきニュースで聞きますよね。

京都に、世界で地球環境の保全に多大な貢献をされた方々を讃える「KYOTO地球環境の殿堂」があります。2010年に創設されて以来、今年4月までに13回の殿堂入り者が発表されてきました。

殿堂入り者には、2021年ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎氏、2004年ノーベル平和賞受賞者で「MOTTAINAI」を普及させたワンガリ・マータイ氏、ペシャワール会の中村哲氏、IPCCなど、さまざまな方々・団体の名が連ねられています。

功績が簡潔に書かれていますが、それぞれの方々の業績を拡大して見たらきっと途轍もない情熱と時間がその活動に注ぎ込まれていたのだろうなと想像します。

第13回の殿堂入り者を抜粋します。

○ヨハン・ロックストローム氏(1965年生、スウェーデン)
【ポツダム気候影響研究所長】
「人類が生存できる範囲の限界(プラネタリーバウンダリー)」の概念を提唱するなど、地球環境問題の解決に資する画期的な学術研究で貢献した。

○村上 一枝(むらかみ かずえ)氏(1940年生、日本)
【歯科医師、特定非営利活動法人カラ=西アフリカ農村自立協力会代表】
砂漠化と疾病、貧困に苦しむ西アフリカの農村地域において、地域の人々に寄り添いながら、地域環境と人々の暮らしを両立させる持続可能な社会をローカルから支える活動(公衆衛生、環境保全、教育活動等)を継続的に実践した。

○西岡 秀三(にしおか しゅうぞう)氏(1939年生、日本)
【公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)参与】
30年にわたるIPCC、UNEP等での活動を通じて、日本の地球環境研究(主に気候変動分野)の国際貢献を推進し、洞爺湖G8サミットで日本が提唱した「国際低炭素社会研究ネットワーク構想」の運営により、アジア各国をはじめとする国内外の気候政策の科学基盤構築に貢献した。

このうち、西岡秀三氏の殿堂入りを記念した講演会が開催されるのでご紹介します。

名称:西岡秀三先生『KYOTO地球環境の殿堂』入り記念講演会
日本における地球環境研究の発展?これまでとこれから?


日時:2022年12月17日(土)15:00-18:00
会場:オンライン
主催:公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)
   国立環境研究所(NIES)
参加費:無料
内容:(抜粋)
・2022年4月、西岡秀三先生(IGES参与・元NIES理事)が、第13回KYOTO地球環境の殿堂入りした。この機にあわせて、日本における地球環境研究の発展を振り返るとともに、将来の方向性を議論する。

・地球環境研究分野の重要性がますます高まっていた30年前から、その後の国際的な貢献も含む地球環境研究の発展や低炭素社会研究・脱炭素社会研究への展開まで、その時々の関係者により、どのような信念をもって学問を広げ、研究分野として確立していったのか、またその過程でどんな試行錯誤があったのかを紹介する。次世代の脱炭素社会研究の中核を担う研究者とともに将来の方向性を議論する。

・気候変動政策研究に興味をお持ちの方はもちろん、一つの学びを広く、また深く展開しようと考えている
すべての方を対象とする。

・緒言  西岡秀三 IGES 参与・元NIES理事
・対談1 地球環境センターの立ち上げ
・対談2 IPCCへの関与
・対談3 科学と政策をつなぐアジア太平洋統合評価モデル(AIM)
・対談4 実装に向けての立ち上げ
・対談5 未来に向けて仲間を増やす

詳しくはこちらをご覧ください。