24時間働けるヒト型ロボット

「あー、もうやってられん!」と言って学校や仕事をちょっと怠けるのを”サボる”といいますが、この言葉の元になったフランス語”サボタージュ”(sabotage)の意味はもっと過激です。労働条件の改善を求める労働者たちが木靴(sabot、サボ)を使って機械を破壊したことに由来するなどの説がありますが、ともかく現代では”破壊行為”や”妨害行為”を意味します。

このあたり、近未来の世界ではどうなっていくのかな、と思うことがありました。

中国のロボット開発企業UBテック・ロボティクスがヒト型ロボット”Walker S2″を7月に発表しました。「あー、なんか腹減ったなあ。ちょっと食べに行くかぁ」という声を出すのかどうかは知りませんが、バッテリー残量が少なくなってくると自らバッテリー交換を行うそうです。ということはもう、メンテナンスの時間以外は24時間・年中無休で働いてくれるということになるのでしょうか。すごい話です。どんなロボットか分かる映像があります。

UBTECH Robotics:Walker S2 – The World’s First Humanoid Robot Capable of 
Autonomous Battery Swapping(2025年7月17日)

この機種はすでに約52億円ほどの受注を受けていて、年内には納入されるとの報道もありました。これからもこうしたヒト型ロボットの利用は拡大していくのだろうと思いますが、雇用や製造業の現場はどのように変わっていくのでしょうか。消えてしまう仕事もあれば、新たに生まれる仕事もあるでしょう。社会全体にどんな影響を与えるのでしょうか。車で工場に通勤する人が減ると二酸化炭素の排出量も減りますが、いやちょっと待てよ。うーん、なんだか複雑な気持ちにもなりますね。これもまたひとつ興味深いトピックですね。

さて、特定非営利活動法人イシュープラスデザインの主催で「日本版気候市民会議」のイベントが開催されるのでご案内します。

名称: 日本版気候市民会議キックオフイベント 
    ~気候市民会議がひらく脱炭素まちづくりの新しいかたち~

日時: 2025年9月30日(火)19:00~20:30 
会場: オンライン 
主催: 特定非営利活動法人イシュープラスデザイン
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

「社会の課題に、市民の創造力を」を合言葉に、まちづくり・防災・医療・福祉・教育など多様な社会課題に対して、デザインによる課題解決に挑戦してきたissue+designが主催するイベントです。誰もがより良く生きることができる社会をつくるために大切なのは、対話と想像力、デザインという考えのもと、様々な社会課題に向き合っています。

このたびissue+designは、地域の脱炭素政策を市民と共に考える「日本版気候市民会議」を立ち上げました。世界35カ国・400地域で実践されてきた仕組みを、日本のまちの現場に合うようにリデザインし、2030年までに全国1,788自治体へ広げていくことを目指しています。

今年度は柏市・鎌倉市・今治市で開催し、来年度に向けて新たな協働地域を先着5枠で募集しています。地域の未来をつくるのは、行政や企業だけではなく、そこに暮らす一人ひとりの知恵と想像力。その力を集めるのが、日本版気候市民会議です。

○ イントロダクション
○ 開会挨拶
○ 日本版気候市民会議の構想紹介
○ パネルディスカッション
「市民が動けば、地域は変わるのか? ― 気候危機時代のまちづくりを考える ―」
○ 質疑応答・視聴者コメント紹介
○ クロージング 

登壇者:
福嶋慶三 明石市役所理事/元近畿地方環境事務所環境対策課長 兼 地域脱炭素創生室長

住吉淳 今治市役所 環境政策課係長

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