気候・生態系・社会 共に進化できるか

現在の地球の大気には酸素が約21%含まれており、私たちはそのおかげで生きていられるのですが、原始地球の大気には酸素がほとんどありませんでした。

数十億年前、シアノバクテリアが進化して酸素発生型の光合成生物が出現したころから、大気中の酸素が少しずつ増えていきました。生物の進化が、地球環境を変化させたわけです。

6600万年前に、小惑星が現在のメキシコに衝突。巨大津波、大規模火災、海水の酸性化を引き起こし、大量の砂塵が大気中に漂いました。太陽光線が遮られ、地球が急速に寒冷化します。ほとんどの恐竜はこの急激な変化に適応できずに絶滅しましたが、生き抜いた生物もおり、過酷な環境に適応していきました。環境の変化が生物の進化を促しました。

現在、人類が大量に排出した温室効果ガスが気候や海水など自然環境に影響を及ぼしています。

生物と環境は互いに影響を及ぼしながら、進化あるいは変化してきたという見方もできますよね。となると、人間の「社会」はどうでしょうか。この環境の変化に対応して進化するのでしょうか。もし進化しなければ、どうなるのでしょうか。気になるところです。

東京大学が2022年7月に「気候と社会連携研究気候」を設立しました。その発足記念シンポジウム「気候・生態系と社会の共進化と探る」が行われますのでご案内します。

名称: 東京大学「気候と社会連携研究機構」発足記念シンポジウム 
    「気候・生態系と社会の共進化と探る」
日時: 2022年10月7日(金)14:00〜17:30
会場: 東京大学/YouTubeライブ配信
主催: 東京大学 気候と社会連携研究機構
参加費: 無料
主な内容:
パネルディスカッション
第1部 地球環境危機の克服に向けて- 東京大学からの知の発信
第2部 気候と生態系と社会研究の最前線

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