トピック・共著者の募集 Future Earth Japan

Future Earth, Earth League, 世界気候研究計画(WCRP)が制作する「気候変動について今伝えたい、10の重要なメッセージ」(10NICS, “10 New Insights in Climate Science”)。

これは、気候変動研究において政策との関連性の高い重要な進展をハイライトした年間レビューで、2017年から毎年、気候COPで発表されています。フューチャー・アース国際事務局日本ハブと関連機関が日本語の翻訳版を作成しています。

・2020年版(10NICS2020) 日本語版 
・2021年版(10NICS2021) 日本語版

2022年版では気候変動と、紛争、パンデミック、食糧危機、根本的な開発課題など、他のリスク要因との相互作用の複雑さを強調し、明らかにしました。次の10のメッセージを取り上げています。

01「適応は無限という神話を疑う」
02「脆弱性のホットスポットは’リスクのある地域’に集中する」
03「気候と健康の相互作用により新たな脅威が出現した」
04「気候変動による人口移動に対しては、現在の根拠に基づく以上に先見的な行動が求められる」
05「人間の安全保障には、気候安全保障が必須である」
06「持続可能な土地利用は気候目標達成に不可欠である」
07「民間のサステナブルファイナンスの実践は、まだ本格的な社会変遷を引き起こすには至っていない」
08「損失と損害への対策が今、地球規模で緊急に求められている」
09「気候変動にレジリエントな開発に向けた包摂的な意思決定が必要である」
10「構造的な障壁と持続不可能なロックインの打破が必要である」
(*日本語訳は、IGESとFuture Earth事務局日本ハブによる暫定訳)

2022年版(10NICS2022) 英語版のみ
https://futureearth.org/publications/science-insights/
https://10insightsclimate.science/wp-content/uploads/2022/11/10NICS-2022-Report_digital.pdf

2023年の報告書に向けた、Future Earth国際事務局日本ハブからのご案内を以下にお知らせします。

今年の10 New Insights in Climate Science (10NICS) のトピックおよび著者の募集が始まりました(締切:2023年2月17日 日本時間8:00)。

10 New Insights in Climate Scienceシリーズは、気候変動研究において政策との関連性の高い重要な進展をハイライトした年間レビューで、2017年から毎年、UNFCCC事務局長の同席のもと、気候COPで発表されています。

このポリシーレポート及びその基となる査読付き論文は、Future Earth、Earth League、世界気候研究計画(WCRP)の研究ネットワークのコミュニティ全体の取り組みによって制作されています。昨年は、Future Earthの様々なグローバル研究ネットワーク(ESG, GLP, GCP, iLEAPS, MAIRS-FE, oneHEALTH, PAGES, PECS, Finance & Economy-KAN, Health-KAN, Ocean-KAN, RISK-KAN, SSCP-KAN)が制作の様々な段階で貢献しました。

新たな10NICSの制作にあたり、気候科学に関連するトピックを扱う自然科学、社会科学の全ての研究者の皆様に、政策立案者、交渉担当者、一般市民に向けて強調すべき重要な最近の研究の進展について、ご意見をこちらのフォームからお寄せいただければ幸いです。

フォーム:CALL FOR INPUT 2023

併せて、学術論文の共著者としてご協力いただける専門家の方々を募集いたします。上記のフォームにて、ご自身の意思を表明していただくか、他の方をご推薦いただければ幸いです。過去3年、論文はGlobal Sustainability誌に掲載され、今年も同様の成果をめざします。また、論文の共著者は、ポリシーレポートにもお名前が記載されます。

今回の募集、または「10 New Insights」のプロセス全般についてご質問やご意見がありましたら、Future Earth国際事務局スウェーデンハブ Daniel Ospina <daniel.ospina@futureearth.org>までご連絡ください。

どうぞよろしくお願い致します。