サハラの砂塵 ヨーロッパでプランクトンの栄養になる

NASA(アメリカ航空宇宙局)が運営する”earth observatory”というサイトがあります。世界各地の衛生画像が掲載されていて、日々さまざまな自然現象が起こっていることが分かります。

5月13日に掲載された画像は、フランスとスペインに面したビスケー湾のものです。撮影されたのは2011年4月8日です。

NASA Earth Observatory image by Wanmei Liang, using MODIS data from NASA EOSDIS LANCE and GIBS/Worldview.

サハラ砂漠から飛来した砂塵(左上から中心に向かって伸びる白い部分)が海に降り注いでいます。この砂塵には豊富なミネラルが含まれているため、植物プランクトン(明るい青と緑色の部分)が大量に発生しています。植物プランクトンは二酸化炭素を吸収し、酸素を生み出し、そのスケールは熱帯雨林にも匹敵する可能性があるそうです。

サハラ砂漠とヨーロッパの海が繋がっているなんて、想像したこともありませんでした。面白いものですね。

さて、「モニタリングから読みとく環境」というテーマで国立環境研究所が主催する公開シンポジウムをご紹介します。

名称: 公開シンポジウム2023
    「モニタリングから読みとく環境 ~次世代につなげるために~」

日時: 2023年6月22日(木)13:00~16:00
会場: オンライン
主催: 国立研究開発法人 国立環境研究所
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋 
 国立環境研究所は環境問題に関して、気候変動、資源循環、自然共生、安全確保、地域共創、社会、適応、災害環境など様々な分野での研究を行っています。これらの多くの分野での共通の取り組みとして、環境を測定し、得られたデータから環境を理解して、現在、また未来の環境保全に役立てていくことが挙げられます。そこで今回のシンポジウムでは、これまで蓄積してきた研究の成果をもとに、「モニタリングから読みとく環境 ~次世代につなげるために~」をテーマとした5つの講演及びポスター発表(19課題)をオンラインで開催します。
 オンライン配信を通じて、国立環境研究所が進める環境の測定に関わる様々な研究活動を皆様に知って頂き、将来の安全・安心な社会の構築を目指し、環境問題について共に考える機会にしたいと考えています。
・開会挨拶 理事長 木本 昌秀
・講演1 平田 竜一
   「研究は冒険だ!!世界の森の中で見えない物質の行方を追う」
・講演2 吉岡 明良
   「赤とんぼを自動撮影でモニタリングできるか? ~さとやま環境の指標として~」
・講演3 牧 誠也
   「エネルギー消費の見える化 ~省エネルギーのヒント~」
・講演4 高津 文人
   「湖沼環境はどうして変わる? ~40年間の長期観測と10分ごと の高頻度観測からわかること~」
・講演5 福島 路生
   「絶滅危惧種イトウの生態から考える河川環境」
・閉会挨拶 理事 森口 祐一
・ポスター発表(19題)

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