CO2最大排出都市から脱炭素先行地域へ

神奈川県では2020年2月に「かながわ気候非常事態宣言」を行なって、(1)風水害等対策の強化(2)脱炭素(3)気候変動問題の共有、を推進していくことを宣言しました。

現在までに横浜市、川崎市、小田原市の3市が脱炭素先行地域に選定されています。去年4月の第1回選定で選ばれた川崎市では、交通の要衝である「みぞのくち」(溝口)周辺にある民間施設、川崎市の全ての公共施設(約1,000か所)で太陽光発電設備・蓄電池の導入、再エネ100%の電力の導入、照明LED化などの省エネ対策といった取り組みを行なっていく計画です。

川崎市環境局の調べでは、2020年12月時点で川崎市は政令指定都市の中で最もCO2排出量が大きかったそうです。

日本環境衛生センター発行の隔月誌「生活と環境」No.1(2023年1月号):CO2最大排出都市
川崎の脱炭素化の取組みについて

川崎市では、使用済みプラスチック由来の水素と純水素型燃料電池を利用した世界初の「水素ホテル」(川崎キングスカイフロント東急REIホテル)があるなど、先進的な取り組みが見られます。

排出量が大きいからこそ脱炭素化を進める「伸びしろ」も大きいでしょうから、先進的な取り組みで他地域のモデルにもなっていきそうですね。

さて、脱炭素経営に関連する企業と金融機関の課題と戦略をテーマにした「川崎エコビジネスフォーラム」が開催されますので、ご案内します。

名称: 第20回川崎国際エコビジネスフォーラム
    「川崎で始まった脱炭素経営への転換~企業と金融機関が取り組む課題と戦略~」

日時: 2023年11月15日(水)10:50~12:20
会場: カルッツかわさき(神奈川県川崎市)/オンライン
主催: 川崎市
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

・主催挨拶 川崎市長 福田 紀彦
・共催挨拶 国連環境計画(UNEP)(予定)
・講演 「川崎の都市産業共生から未来へ~川崎国際エコビジネスフォーラム20回をふりかえって~」
 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授 藤田 壮 氏
・パネルディスカッション
<コーディネーター> 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻教授 藤田 壮 氏
<パネリスト>
 味の素株式会社 サステナビリティ推進部 環境グループ長 豊崎 宏 氏
 日崎工業株式会社 代表取締役 三瓶 修 氏
 川崎信用金庫 お客様サポート部長 中村 浩二 氏
 株式会社横浜銀行 営業戦略部 サステナビリティ戦略企画・法人取引推進支援グループ長 松上 崇志 氏
 川崎市 環境局脱炭素戦略推進室長 井田 淳 

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