宇宙から飛んでくる電気

少し前に、スマホがワイヤレスで充電できることを知ったとき、うわーすごいな~なんて感動したのですが、こんな小さなスケールで喜んでいる自分が可愛く思えました。

今年6月、カリフォルニア工科大学が宇宙空間でのワイヤレス送電に初めて成功しました。宇宙太陽光発電プロジェクト(Space Solar Power Project, SSPP)で1月に打ち上げた装置で、太陽光で発電した電力をマイクロ波に変換して伝送する、というものでした。

太陽光を常に受けることができて、いかなる天候の影響も受けない宇宙空間では、地上の8倍の電力を得られるそうです。また、宇宙から、送電線の設置が困難な遠隔地にも電力を供給できるようになるので、そのインパクトは計り知れませんよね。今回の実証実験では、宇宙から送った電気でEV車が充電できたとか、洗濯機がぐるぐる回ったとか、そういうレベルの話ではなく、まだまだ実用化の段階には達していませんが、まったく壮大な話です。

このSSPPの共同ディレクター、アリ・ハジミリ教授の講演の動画があります。なかなかワクワクする話ですよ。(設定すれば日本語字幕も見られます)

TED: How Wireless Energy From Space Could Power Everything | Ali Hajimiri (宇宙からのワイヤレス電力がいかに全てを変え得るか|アリ・ハジミリ)

さて、サステナブルな社会を作るためには、さまざまな分野でのイノベーションが必要ですよね。筑波大学が行っている多様な取り組みを紹介するシンポジウムについてお知らせします。

名称: 筑波大学オープンイノベーションシンポジウム
    「サステイナブルな社会の創造 カーボンニュートラル社会に向けて」

日時: 2024年1月23日(火)13:00~17:15 
会場: コングレスクエア日本橋(東京都中央区)/オンライン 
主催: 筑波大学 国際産学連携本部 オープンイノベーション国際戦略機構
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

2050年のカーボンニュートラル社会に向けたエネルギーの視点を基軸に、将来の展望や新たな課題に対応すべく、材料開発からビジネス戦略に至る幅広い本学の取組についてご紹介いたします。

・開会の挨拶
筑波大学 副学長・理事 (産学連携担当)
国際産学連携本部 オープンイノベーション国際戦略機構 機構長
金保 安則

【基調講演】 
・「経営に求められる複眼視角 ~カーボンニュートラル社会に向けて~」
筑波大学 ビジネスサイエンス系 教授
平井 孝志

【基調講演】 
・「筑波大発フュージョンエネルギーへの挑戦」
筑波大学 数理物質系 教授
プラズマ研究センター センター長
坂本 瑞樹

・「脱炭素実現モデル街区構築に向けた活動」
筑波大学 システム情報系 教授
石田 政義

・「カーボンニュートラルに挑む新材料開発」
筑波大学 数理物質系 教授
ゼロCO2エミッション機能性材料開発研究センター センター長
近藤 剛弘

・「モビリティと連携する脱炭素地域エネルギーシステムを探る」
筑波大学 システム情報系 教授
安芸 裕久

【活動紹介】
・「筑波大学が推進する社会の共創」
筑波大学 副理事 (財務活動計画担当、事業開発推進担当)
大森 勝

・閉会の挨拶
筑波大学 国際産学連携本部 オープンイノベーション国際戦略機構
統括クリエイティブマネージャー
宮元 愼一

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