お天道様はお見通し GOSAT 

いまでも言われているのか分かりませんが、昔の子供はよく「誰も見ていなくても、お天道様はお見通しだから、悪いことはしちゃだめ」と言われました。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)、環境省、国立環境研究所の共同プロジェクトで開発された人工衛星「いぶき」。温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)として2009年に初号機が打ち上げられ、上空660kmから地球全域56,000箇所の二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスを観測してきました。

環境省:GOSATシリーズ 気候変動に関する科学と政策立案の発展に貢献する衛星

現在は「いぶき2号」も稼働していますが、今年度中に「いぶき3号」も打ち上げられる予定です。

この3号機では測定の精度が格段に上がり、1キロ四方の測定ができるようになります。環境省では観測結果を地図上で公開し、製鉄所や工場などの事業所の排出量が一目で分かるようにする予定です。各事業所の脱炭素の取り組みが客観的かつ精密に把握できるので、企業の環境対応に応じて金利が変わる「サステナビリティ・リンク・ローン」にも活用できることが期待されています。

お天道様ならぬ人工衛星ですが、はるか上空から「きちんと見てくれているなあ」と感じるか、「み、見張られている」と感じるか。そのあたりは私たち自身の取り組み次第、というところでしょうか…。

さて、「健康な地球のための革新的な解決策を目指して」というタイトルでシンポジウムが開催されるので、ご案内します。

名称: SDGs symposium 2024 – サステナビリティ(持続性)に向けた
    プラネタリーヘルス:健康な地球のための革新的な解決策をめざして

日時: 2024年2月27日(火)14:30~19:30 
会場: 東京大学/オンライン 
共催: シュプリンガーネイチャー、東京大学
参加費: 無料 

主な内容: 下記HPより抜粋 
 
○ 開会の辞
福士 謙介
(東京大学未来ビジョン研究センター センター長(教授))
アントワーン・ブーケ
(シュプリンガーネイチャー・ジャパン 代表取締役社長)

○ 基調講演
【基調講演1】
渡辺 知保
(長崎大学 大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科教授、プラネタリーヘルス学環長)

【基調講演2】
マグダレーナ・スキッパー
(Nature編集長、Nature Portfolioチーフ・エディトリアル・アドバイザー)

【Plenary1】
キム・ユンヒ
(東京大学 准教授)

【Plenary2】
西 信雄
(聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科・研究科長(教授))

【Plenary3】
鹿嶋 小緒里
(広島大学 准教授)

【Plenary4】
西村 恵美子
(独立行政法人国際協力機構(JICA) 人間開発部グローバルヘルスチーム課長)

パネルディスカッション(全登壇者)
進行役:  春日 文子
(長崎大学 教授、Future Earth国際事務局日本ハブ事務局長)

閉会の辞
藤井 輝夫
(東京大学総長)

ネットワーキングイベント
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