親友を最悪の敵にしてしまうもの

気候変動や生物多様性に関するニュースなどを見ていると、「え、こんなことも関係あるんだ….」と驚くことがよくあります。今日もまたひとつそんな話に出くわしました。ペットの犬が環境に与える影響が小さくないそうです。「犬は世界で最も一般的な大型捕食動物である」という視点は持ったことがありませんでした。

”Man’s best friend may be nature’s worst enemy, study on pet dogs finds”(人間の親友は自然界の最悪の敵かもしれない ペットの犬の研究で判明)(カーティン大学、2025年4月10日)

既存の研究論文を調べたところ、ペットの犬が野生動物に直接・間接的に、広範囲に影響を及ぼしているだけでなく、環境汚染や二酸化炭素排出量の増加の原因にもなっていることが改めて分かったとのこと。

・海岸で犬が鳥を追いかけまわしたり、フンや尿をあちこちに残すなどの行動が、野生動物の行動に影響を与えている。(例:シカやキツネなどは犬の匂いが残る場所を避ける)
・犬に投与される薬や犬用シャンプーなどに含まれる化学物質が淡水に流れ込み、水を汚染する。
 (例:植物の成長を阻害する)
・ペットフード業界を通じて二酸化炭素の排出を増加させている。
・ペットフード産業が大量の廃棄物を排出する。

ただ、この調査をおこなったカーティン大学のベイトマン准教授は「だから犬を飼ってはいけないのだ!」という極論を唱えたいのではなく、人間と犬との関係がいかに重要であるかを踏まえた上で、犬を飼うことにはこのような負の側面もあることを認識して、配慮していく必要があるんです、ということを伝えたいようです。

それにしてもこの件、ワンちゃんたちにしてみれば「そ、そんなこと言われても…」と困惑してしまいますよね。彼らを「自然界の最悪の敵」にしてしまうかどうかは、人間の行動次第なんでしょうね。

さて、株式会社ソマノベースの主催で森林保全に関するセミナーが開催されるのでご案内します。

名称: 「TNFDから見た企業による森林保全活動について」
日時: 2025年6月18日(水)12:00~13:00 
会場: オンライン 
主催: 株式会社ソマノベース
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

【セッション1】
小西 拓海 八千代エンジニヤリング株式会社
事業開発本部 サステナビリティサービス部 コンサルタント 
○ 会社紹介・自己紹介
○ 森林に関するTNFD情報開示について
○ そもそもTNFDとは
○ 森林に関するTNFD情報開示について
○ TNFDから見た企業の森林に関する取り組みの重要性
○ 具体的な企業の取り組みなど

【セッション2】
奥川 季花(登壇予定)
株式会社ソマノベース 代表取締役 
○ 会社紹介・自己紹介
○ 森林をテーマに企業さまから寄せられる悩みや課題
○ 企業事例の紹介

詳しくはこちらをご覧ください。