モアイ像で知られる南太平洋の絶海の孤島、イースター島。人が住んでいる隣の島とは2,000kmほど離れている、こんな島に最初に人類が住み始めた時期については諸説ありますが、やって来たのはポリネシア人でした。祖先を崇拝し、強力な権限を持つ酋長の下で厳格な階級制度を持つ社会だったそうです。モアイ像は18世紀以降には作られなくなってむしろ破壊が進み、自然破壊や部族闘争など、原因もまた諸説ありますが、やがてその文明は崩壊したとされています。
現在、約1,000体のモアイ像がありますが、島で最も大きな遺跡である「アフ・トンガリキ」には高さ5m超のモアイ像15体が並んでいます。しかし、早ければ2080年にはこれらのモアイ像のいくつかに海の波が到達するようになる。そんな研究結果が公表されました。
モアイ像だけではなく、住居跡、岩に刻まれた彫刻、墓地、石庭などさまざまな文化遺産が海面上昇の影響を受けると推測されています。
人間の活動によって森林が消滅して文明が崩壊し、いま再び気候変動の影響でその痕跡さえ水没するかもしれない。残念な状況ですが、なんとかしたいものですね…。
さて、大阪・関西万博のテーマウィークで「知られざる水と森の話 ~気候変動時代の社会とイノベーション~」と題してイベントが開催されるのでご案内します。
名称: 知られざる水と森の話 ~気候変動時代の社会とイノベーション~
日時: 2025年9月20日(土)14:30~15:50
会場: 大阪・関西万博テーマウィークスタジオ/オンライン
主催: 2025年日本国際博覧会協会
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
産業革命以降の人類の経済活動の結果として地球環境破壊が進み、地球温暖化/災害激甚化/水資源の枯渇などの問題が深刻化しつつあることが大きな社会課題となっています。自然と技術が調和する社会を創るためには、脱炭素問題と水問題(不足/災害)問題を合わせて解決していく統合的なアプローチが特に必要であり、トークセッションを通じて取り組みの重要性を認識していただくとともに、各々が持ち帰って多種多様なステークホルダを巻き込んだ活動に繋げていただくことを目指します。
モデレータ:
出本 哲 気象予報士
登壇者:
・見宮 美早 GREEN×EXPO協会(2027年国際園芸博覧会協会)
・上田 壮一 一般社団法人シンク・ジ・アース
・大西 信徳 DeepForest Technologies 株式会社
・北 祐樹 株式会社Gaia Vision
・山内 淑久 株式会社IHI
詳しくはこちらをご覧ください。