「ポリマー」という言葉を初めて知ったのは、子供の頃に見ていたアニメ「破裏拳ポリマー」でした。「破裏拳流」という格闘技を使って悪を倒す正義のヒーローが主人公だったので、ポリマーという言葉にはなんとなくカッコいいイメージがありました。それが単なる化学用語で「重合体」という意味の英語(polymer)だと知ったのはずいぶん後になってからのことです。第一印象の持つ怖さですが、「ポリマー」ならちょっとワクワクするんですが、「重合体」と聞いてもちっとも面白くありません。
そんな中、ポリマーがまたカッコよく見える記事に出くわしました。
海中で原料まで完全分解される前例のない高強度プラスチック
(理化学研究所、2026年1月13日)
海に捨てられたり、流入した廃棄プラスチックによる海洋汚染が大きな問題になっていますが、それはプラスチックがなかなか分解せずに環境中に居座り続けるためです。ところが理化学研究所の相田卓三氏らのグループが開発した「超分子プラスチック」は、海水の中で完全に分解してしまいます。この素材で作った厚さ0.12mm、5cm四方のプラスチック片は、海水に浸すと2時間ですっかり溶けて無くなってしまうそうです。
この超分子プラスチックが、「それを構成するモノマーが磁石のようにくっついたり離れたりする動的な巨大分子(超分子ポリマー)」からできていると書かれているのも見て、「おー、来たな、ポリマー」とちょっとテンションが上がりました。
それまで「超分子ポリマー」は、「結合の可逆性によって原料モノマーに簡単に戻すことができるが、ゴムのような柔らかい材料にしか使えない」と考えられてきました。しかし相田氏らはその常識を覆して堅いプラスチックを作ることに成功しました。2019年から開発を始め、2024年11月に最初の超分子プラスチックを発表しましたが、その後も進化が続いています。
これまでに世に出ているポリ乳酸(PLA)などの生分解性プラスチックは水になじまないために分解が遅いという弱点がありました。この超分子プラスチックはその点を克服しています。
まだまだ進化していくそうですから、楽しみです。
さて、イオン環境財団と京都大学の主催で里山・里海に関するイベントが開催されるのでご案内します。
名称: 第13回 新しい里山里海の勉強会
日時: 2026年1月26日(月)18:00~20:00
会場: オンライン
主催: 公益財団法人イオン環境財団 、京都大学フィールド科学教育研究センター
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
第1部
基調講演「古くて新しい里海 ~人と海との関わり方」
日高健 近畿大学名誉教授、立命館大学OIC総合研究機構上席研究員
活動紹介「畠島における教育・研究活動とビーチクリーン」
小井土凜々子 フィールド科学教育研究センター特定研究員
第2部
参加者同士の意見交換
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