「そういえば、北極や南極の氷が話題になる時、その面積についてはよく聞くけど、厚さについてはあまり聞いたことがなかった気がする…」と、これを読んで改めて気がつきました。
4月に高知大学、東京大学、国立極地研究所が、北極海の海氷の厚さを推定する手法を開発したと発表しました。
「北極海の海氷の厚さを衛星データから推定する新手法を開発 〜海氷が生まれて以降の履歴から厚さを推定、データを国際公開へ〜」(2026年4月30日国立極地研究所)
地球温暖化による北極海の環境変動の把握や将来予測には、海氷の面積だけでなく体積、つまり厚さを含む情報が不可欠です。しかし、あの広い北極海全域を現場で観測することは事実上不可能。従来の人工衛星観測では、高度計による海面からの盛り上がりの測定や表面性質からの推定でそれを行なってきましたが、精度が十分ではありませんでした。
この研究では、ある瞬間の観測データだけでなく、海氷が生まれてから現在に至るまでの履歴に着目した新しい推定手法を開発しました。この手法で、観測データが蓄積された2007年以降の北極海全域における毎日の海氷厚を高精度で推定することに成功したそうです。”毎日”ですよ、毎日。すごい話ですね。
推定結果は現場での実測データ(海氷厚の季節変化など)と非常によく一致し、高い有効性も確認されています。この方法で得られた海氷厚データは、国立極地研究所の「ADS(Arctic and Antarctic Data archive System)」を通じて公開され、北極海全域の海氷厚分布をほぼリアルタイムで閲覧できるようになります。
北極域の気候予測モデルの高度化に寄与するだけでなく、北極航路の安全・効率的な利用に向けた基礎データとしての活用も期待されています。海氷の状況が文字通り「より深く」理解できそうで、大きな前進ですね。
さて、経済産業省とNEDOの主催でカーボンリサイクルに関する国際会議が開催されるのでご案内します。
名称: 第8回カーボンリサイクル産学官国際会議2026
日時: 2026年10月9日(金)13:00〜18:15
会場: ウェスティンホテル東京
主催: 経済産業省、NEDO
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
開会式
・経済産業省
・スタンフォード大学 エネルギー理工学 教授 サリー・M・ベンソン
・東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA) アジアゼロエミッションセンター長・エネルギー政策局長 ヌキ・アギャ・ウタマ
・国際エネルギー機関(IEA) 最高エネルギー技術責任者 ティムール・ギュル
・一般社団法人カーボンリサイクルファンド 会長 満岡 次郎
【セッションA】
「カーボンリサイクルをめぐる国際情勢と日本の取組」
モデレーター:
一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 理事 環境ユニット担任 坂本 敏幸
登壇者:
・経済産業省 GXグループ GX推進企画室 室長 河野 孝史
・環境省 地球環境局 地球温暖化対策事業室 室長 長谷川 敬洋
・国土交通省 住宅局 参事官(建築企画担当)付 建築環境推進官 宮森 剛
・スウェーデン・エネルギー庁 研究・イノベーション・事業開発部門局 副責任者
次席代表 クララ・ヘルステッド
その他スピーカー:調整中
【特別講演】
京都大学 特別教授 北川 進
【セッションB】
「CO2バリューチェーン構築に寄与するカーボンリサイクル先進技術」
モデレーター:
早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科 教授 中垣 隆雄
登壇者:
・国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
サーキュラーエコノミー部 CR化学品・燃料チーム長 大石 嘉彦
・住友化学株式会社 工業化技術研究所 所長 山本 盛夫
・山梨大学 ゼロエミッションみらい研究センター 教授 里川 重夫
・ダイオキシクル 共同創業者兼最高技術責任者 デヴィット・ウェイクリー
・ぺブル 執行責任者 ニルス・エリク・ラスムス・マルンフェルト
【セッションC】
「カーボンリサイクルの社会実装を加速する産業連携と市場形成」
モデレーター:
株式会社NTTデータ経営研究所 社会・環境システム戦略コンサルティングユニット
シニアマネージャー 桑畑 みなみ
登壇者:
・ACMEグループ 副社長 アルナヴァ・キショール・シンハ
・鹿島建設株式会社 技術研究所 副所長 閑田 徹志
・On イノベーション・テクノロジー部門 シニアディレクター ニルス・アルトロッゲ
・ゼロ・ペトロリアム 創業者兼CEO/元F1技術責任者 パトリック(パディ)・アレン・ロウ
閉会式
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 理事長 斎藤 保
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