30年、知らないうちにCO2排出量は4分の1

遠くの学校に歩いて通っていたから、知らないうちに足腰が強くなっていた。こつこつ少額を積み上げた貯金が、気がついたらなかなかの金額になっていた。知らず知らずのうちに大きな力がついていたと分かった時って、嬉しいですよね。

岐阜県大垣市。1980年代後半、ある染色工場の社長は、ボイラーで燃やす重油の価格が乱高下することに頭を悩ませた末、建築廃材を使った木質バイオマスボイラーを導入することにしました。

それから30年ほど時が流れて社長も変わり、時代は脱炭素化に向かっていました。2018年、自社のCO2排出量を計算したところ、ガスボイラーとの比較で排出量が4分の1であることに気がつきます。

「え?我が社、ひょっとしたらすごいのでは?」と現社長が言ったかどうかは分かりませんが、「これは自社の強みになる」と考え、環境への負荷を減らす経営をさらに進めていきました。

この染色工場、現在の株式会社艶金(ツヤキン)の墨(すみ)社長は2019年に脱炭素炭素経営を宣言し、2021年にはSBT認定を取得しました。

SBTはScience Based Targetsの略で、パリ協定が求める水準と整合した、5年から15年後を目標年として企業が設定する温室効果ガス排出削減目標のことです。

艶金はその先進的な取り組みが注目されています。

環境省:ひろがるカーボンニュートラル[艶金](2022年1月18日)
再エネ100宣言RE Action:インタビュー No 14 株式会社艶金 2021.10.13

この艶金の取り組みを聞ける無料オンラインセミナーがありますので、ご案内します。以下、抜粋です。

「令和4年度 第1回 岐阜県 省エネ・脱炭素セミナー」
小規模事業者のための 脱炭素経営 -入門編-

日時: 2022年8月24日(水) 13:30 – 15:40
開催方法: Zoomによるオンライン開催
主催: 一般財団法人 岐阜県公衆衛生検査センター
    岐阜県地球温暖化防止活動推進センター

内容:
脱炭素経営に成功したSDGsの先駆者 株式会社艶金(大垣市)の取り組み。脱炭素の動向や、脱炭素経営の手順の全体像。CO2算定手順。脱炭素や省エネに関する支援の情報。

詳しくはこちらをご覧ください。