日本一の町も挑む 紙おむつリサイクル

20年前からゴミの分別・資源化・堆肥化を重点的に進め、現在ではなんと27品目に分別回収している鹿児島県の大崎町。2006年から2020年の間に14回「リサイクル率日本一」を達成していて、2020年度のリサイクル率は83.1%を誇ります。その勢いは町内にとどまらず、町職員がインドネシアのいくつかの地域でリサイクル技術の指導も行っているほどです。

お笑いコンビの天竺鼠(てんじくねずみ)のボケ担当・川原氏がこの大崎町の出身です。コンビで大崎町役場の公式動画に出演し、リサイクルセンターを「大調査」しています。なかなか面白いですよ。

大崎町役場:#9 日本一の〇〇!天竺鼠が地元大崎町のリサイクルセンターを大調査!

そんな大崎町が隣の志布志市とともに挑戦しているのが紙おむつのリサイクル。ユニ・チャームの技術協力で、使用済み紙おむつを新品の紙おむつにリサイクルするという世界初の試みが始まっています。

高齢者の増加に伴って紙おむつの廃棄も増えていて、2030年には日本の一般廃棄物排出量の7%を占めるようになるとの見通しもありますから、重要な課題ですね。

環境省も「紙おむつリサイクルガイドライン」を策定(2020年3月)しており、資源の循環利用に関連して注目されています。

環境省:使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドラインについて

一般社団法人紙おむつリサイクル推進協会によると、現在の国内の紙おむつゴミ処理量は年間約224万トン。45リットルのゴミ袋に入れると約2億4,900袋になるそうです。その多さに驚いてしまいますが、もしもこれが全てリサイクルできるようになったら、そのインパクトは大きいですよね。

さて、環境政策対話研究所の主催で、紙おむつリサイクルについてのオンラインセミナーが行われるので、ご紹介します。

名称: オンラインセミナー「紙おむつリサイクルへの挑戦」
日 時: 2023年1月29日(日)10:00-12:00
会 場: オンライン開催 (Zoom) 
講 師: 鈴木 慎也氏 福岡大学工学部准教授 (博士(工学))
参加費: 無料
企 画: 脱炭素かわさき市民会議プラットフォーム
主 催: 一般社団法人 環境政策対話研究所 
開催案内: オンラインセミナー「紙おむつリサイクルへの挑戦」のお知らせ
開催の背景と目的:
この企画は、脱炭素かわさき市民会議(2021年)後に発足しプラットフォームに結集したメンバーが中心となって準備してまいりました。紙おむつは、毎日当たり前のように棄てられています。その量は高齢化も相俟ってうなぎ登りです。紙おむつは、ほぼ全量焼却されており、プラスチックの使い捨てを助長し、CO2の排出量を増加させているのです。脱炭素社会づくりに挑戦するとき、
この矛盾にどう立ち向かったら良いのでしょうか?

今回、紙おむつのリサイクルへの挑戦をテーマに、第一線の研究者をお迎えし、実務専門家にもご参加いただき、最新の情報に基づくお話から、自分達の切実な問題として考えてみたいと思います。どなたでもご参加可能です。ご参加をお待ち申し上げております。

今回の勉強会(オンラインセミナー)は、2021年度に川崎で開催しました「脱炭素かわさき市民会議」に参加された無作為抽出の一般市民の方々を主体とした、生活者視点での勉強会の一環として実施しております。このため、当日は、生活者視点で進行されますことにつきまして、是非ご理解、ご了知ください。

参加申込: 下記からお申込みください。
紙おむつリサイクル オンラインセミナー参加申し込み – Google フォーム

【お問い合わせ】:(一社)環境政策対話研究所 
044-387-0116 または office@inst-dep.com