「上質な田舎へ」 憧れの西粟倉村

岡山県の西粟倉(にしあわくら)村は、「平成の大合併」(1994年~2010年)の大きな流れのなかで2008年に「合併しない」という道を選びます。人口が2,000人に満たない小さな村にとって、これは大きな決断だったことでしょう。西粟倉はその後、自立するための経済振興策を推進していきます。

村の面積の約95%を占める森林を適切に管理・有効利用しながら持続可能な経営を行い、次世代に継承していく「百年の森構想」のもと、2009年から「百年の森林事業」を始め、木材の販売経路の見直しや、薪の製造、木質チップへの加工、熱エネルギーの活用などを行いながら、間伐材に付加価値をつけて販売する事業を行うなどして独自の経済循環をつくりあげてきました。

2013年「環境モデル都市」に、2014年「バイオマス産業都市」に認定されます。

こうした中、西粟倉の取り組みに共感した若者たちの起業や移住が増えてきます。その動きを加速させるために2015年から「ローカルベンチャースクール」プログラムを始めます。2022年までに50社が起業し、その関係者約200人が移住してきました。

2021年にゼロカーボンシティ宣言を表明。2022年には脱炭素先行地域(第1回)に選定されました。森林活用だけでない、さまざまな取り組みが見られます。

環境省:「第1回 脱炭素先行地域の概要」(p.29)
西粟倉村:2050”生きるを楽しむ”むらまるごと脱炭素先行地域づくり事業

西粟倉村の公式サイトにあるキャッチフレーズが「上質な田舎へ」。
ちょっと魅力的な響きですね。

森林を活用した脱炭素や地方創生についてのシンポジウムが開催されるので、ご案内します。

名称:第3回「EReTTSa」シンポジウム
~森林バイオマスの利活用による脱炭素・地方創生~シンポジウム

日時: 2023年3月14日(火)13:00~15:30
会場: オンライン
主催: 国立大学法人岡山大学、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構、国立高等専門学校機構津山工業高等専門学校
参加費: 無料
主な内容:(下記HPより抜粋)
・基調講演「小さな木質バイオマス事業を起点とした地方創生」
井筒 耕平 氏(株式会社sonraku 代表取締役)

・取組紹介
「脱炭素社会が山村地域にもたらす恩恵~脱炭素先行地域・西粟倉村の取組~」
上山 隆浩 氏(西粟倉村 地方創生推進室 参事)

「木材資源大国、日本の挑戦」
田原 義彦 氏(院庄林業株式会社 常務取締役)

・研究紹介等
「太陽光発電システムの安全性向上のための故障検出技術の開発」
平田 航 氏(津山工業高等専門学校 専攻科電子・情報システム工学専攻1年)

「人形峠環境技術センターの挑戦」
木原 義之 氏(日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター 所長)

「バンブーファイバー製マイボトル普及キャンペーン」
礒野 楓也 氏、伊藤 優希 氏(岡山大学 農学部 1回生)

「脱炭素×筋トレ」
岡村 あすか 氏(岡山大学 教育学部 1回生)

・パネルディスカッション
「地方における森林バイオマスの利活用・脱炭素・地域活性化」
ファシリテーター 駄田井 久 氏(岡山大学 グローバル人材育成院 准教授)
パネリスト 井筒 耕平 氏、上山 隆浩 氏、田原 義彦 氏

詳しくはこちらをご覧ください。