世界に誇る銃づくり 竹の新素材

関ヶ原の戦いで徳川家について戦った山内一豊は、その後土佐入りするときに、それまで治めていた掛川から鉄砲鍛冶を連れて行ったそうです。その末裔にあたる弥勒蔵次が、1893年に猟銃の生産を始めました。

その事業は息子らに受け継がれていき、やがてアメリカのブローニングやウィンチェスターの散弾銃やライフルのライセンス生産を手がけるようになりました。高い精度と耐久性を誇るその製造技術は世界的に知られており、「ミロクの銃は10万発撃ってもガタひとつない」とも言われています。

「バン!」という、銃を発射した時のあの衝撃を10万回繰り返してもびくともしないとは、すごいですよね。

堅牢で精巧な銃を作るとき、銃床を作るための木工加工技術も高度なものが求められます。この技術から派生した製品に、自動車用の木製ハンドルやシフトノブ、インテリアなどがあり、ハンドルは高級車「レクサス」にも使われています。

このような木製製品を作っている株式会社ミロクテクノウッドと高知県、株式会社東海理化が共同開発したのが「Bamboo+」。砕いた竹とポリプロピレン(PP)を複合させた新しい素材で、CO2の排出量を抑制すると同時に、竹の利用価値を生み出し、森林保護にも役立ちます。
https://www.tokai-rika.co.jp/topics/2022/221121.pdf

脱炭素の話をすこし掘り返したら、日本が世界に誇る猟銃メーカーに辿り着きました。面白いものですね。

この「Bamboo+」のことも紹介されるセミナーがありますので、ご案内します。

名称: 令和5年度 第3回「カーボンニュートラルセミナー」
日時: 2024年3月18日(月)14:00~15:50 
会場: 高知県工業技術センター/オンライン 
主催: 高知県
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

○開会挨拶
○事例発表1
「竹を原材料に用いた低炭素型複合材料の事業化」
株式会社ミロクテクノウッド Bamboo+生産準備室 兼 総合企画室 室長 山本 敦 氏

○事例発表2
「持続可能な未来を目指して」~炭素循環に向けた研究開発の取り組み~
株式会社PlastiFarm 白米 優一 氏

○高知県の支援策(補助金等)の紹介

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