植物の種が地面に落ちた後は、完全に乾燥してしまったり、風で飛ばされたり、鳥に食べられたりするので、全てが無事に芽吹くわけではありません。しかし自然というのは実に不思議です。自らの種を土の中にねじ込む植物があります。オランダフウロ(Erodium cicutarium)はユーラシア原産で、江戸時代に観賞用に日本に持ち込まれて野生化したものですが、この種には螺旋状に巻かれた腕がついていて、乾燥時には巻かれた状態になり、水分を吸収すると巻かれていた腕が伸びてその種を起立させ、まさにドリルのように土の中にねじ込んでいきます。
こちらの映像を見てみてください。
一体、どういう経路を経てこんな風に進化したんでしょうかね。驚くばかりです。
そしてこの種を模倣し、さらに腕を3本にすることで「ねじ込み力」をアップさせた人たちがいます。カーネギーメロン大学、マサチューセッツ工科大学の研究者たちが2023年に公表しました。作物の種まきだけでなく、肥料の散布や森林再生にも利用できそうです。材料は木なので、使用後はそのまま自然に分解していきます。
いやはや、自然から学べることには終わりがなさそうですね。
さて、環境省などの主催で気候変動関連データの活用に関するイベントが開催されるのでご案内します。話題提供の部分のみがオンラインで一般公開されます。
名称: 第1回気候変動関連データの活用と適応に関する実践パネル
日時: 2025年8月1日(金)14:00~17:00
会場: 公開はオンラインのみ
主催: 「気候変動関連データの活用と適応に関する実践パネル」関係5省庁(環境省、文部科学省、農林水産省、国土交通省、金融庁)
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
【第一部 話題提供(ライブ配信による公開)】
挨拶・趣旨説明
環境省
「気候変動の将来予測分析のためのシナリオ枠組(SSP×RCPシナリオ枠組)の解説」
国立研究開発法人国立環境研究所 社会システム領域 副領域長 高橋潔 氏
「NGFSシナリオの活用(金融機関における気候関連リスクのシナリオ分析) 」
日本銀行 金融機構局国際課 企画役 竹山梓氏
「農林水産業分野を対象とした気候変動影響予測と適応策の評価(環境研究総合推進費S-18-2の研究成果の概要) 」
農研機構 農業環境研究部門 エグゼクティブリサーチャー 長谷川利拡氏
「金融機関・企業おけるシナリオ分析事例」
・農林中央金庫 リスク統括部 部長代理 川崎元寛氏
・キリンホールディングス株式会社 CSV戦略部 主務 横沼徹氏
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