「気候変動監視レポート」微に入り細を穿つ

昨年4月23日のニュースレターで、文部科学省と気象庁が公表した「日本の気候変動2025 -大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書-」についてお知らせしました。

今日お知らせするのは、気象庁が公表している「気候変動監視レポート」です。

気候変動監視レポート(2026年1月20日更新)

このレポートは日本および世界の大気や海洋、温室効果ガスなどの最新の観測結果をまとめたもので、1996年度から作成されてきましたが、2024年度にウェブサイト化され、最新の情報が見られるようになっています。頭がパンクすること間違いなしの情報量ですから、細かいことを知りたいときはとても便利です。

情報としては2024年までのものでまとめられているようです。少し内容を見てみると、近年の気温の上昇がやはり顕著に現れていることが分かります。

[平均気温]
2024年の日本の年平均気温は、統計開始以来で最高だった前年の記録を大きく塗り替え、歴代1位となりました。最近の6年間はすべて歴代6位以内に入っており、1990年代以降、高温となる年が明らかに増えています。また、気温の上昇に伴い、猛暑日や熱帯夜が増える一方で、冬の寒い日は減少する傾向にあります。

[海洋]
海洋の状況も深刻です。世界全体だけでなく、日本近海の海面水温も長期的に上昇しており、2024年は記録的な高さとなりました。海水の温度が上がると、海面水位の上昇や、海洋中の酸素が減る「貧酸素化」といった現象も引き起こされます。

[極端な気象現象]
さらに、極端な気象現象の変化も無視できません。短時間に降る非常に激しい雨の発生頻度は、約40年前と比べておよそ2倍程度に増加しています。その一方で、極端な降雪量は東日本から西日本の日本海側で減少傾向にあります。

[開花・紅葉]
季節の指標である「さくらの開花」が早まり、「かえでの紅葉」が遅くなるといった、自然界のバランスにも変化が生じています。

ここで、ちょっと知っておきたい主な数値を5つご紹介します。

○  +1.48℃:2024年の日本の年平均気温偏差です。これまでで最も高い値となり、記録を大幅に更新しました。

○ +1.44℃:日本における、100年あたりの気温上昇分です。世界平均よりも速いペースで温暖化が進んでいます。

○ +0.79℃:世界全体における、100年あたりの気温上昇分です。地球規模で温暖化が継続していることを示しています。

○ +1.44℃:2024年の日本近海における海面水温の平年差です。1908年の統計開始以降、最も高い値を記録しました。

○ +1.33℃:日本近海の海面水温の、100年あたりの上昇分です。これも世界全体の平均(0.62℃)を大きく上回るペースです。

図とグラフが豊富に掲載されているので、ほんのちょっと覗いてみるだけでもきっと新しい発見があると思います。

さて、EST普及推進委員会と公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の主催で交通分野の脱炭素化に関するセミナーが開催されるのでご案内します。

名称:第50回EST脱炭素交通創発セミナー
「交通分野の脱炭素化のこれまでとこれから」
 
日時:2026年2月16日(月) 14:30~17:50 
会場:東京都立産業貿易センター(港区)/オンライン
主催:EST普及推進委員会、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 
参加費:無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

○ 開会挨拶(エコモ財団)

○ 趣旨説明 
EST普及推進委員会 委員長(名古屋大学大学院 環境学研究科 教授)加藤 博和

○ 基調講演 「まちづくりと交通計画の連携による脱炭素的交通政策推進の重要性」
一般社団法人グローカル交流推進機構 理事長 土井 勉

○ 取組紹介1 「みんなで創り守り育てる 岐阜市の公共交通の取り組み」
第4回EST交通環境大賞 大賞(国土交通大臣賞)受賞 岐阜市
岐阜市都市建設部 交通政策課長 桐山 雅司

○ 取組紹介2 「CO2と渋滞の緩和を目指す福山都市圏『BEST運動』の継続」
第4回EST交通環境大賞 優秀賞受賞 福山都市圏交通円滑化総合計画推進委員会
福山市建設局都市部 都市交通課長 荒平 信行

○ 取組紹介3 「ひたちBRTの導入から自動運転バスへの発展」
第5回EST交通環境大賞 優秀賞受賞 日立市
日立市都市建設部 都市政策課長 小山 博之

○ パネルディスカッション
「ESTそして交通脱炭素化の社会実装推進に何が必要か?」
パネリスト:
一般社団法人グローカル交流推進機構 理事長 土井 勉
岐阜市都市建設部 交通政策課長 桐山 雅司
福山市建設局都市部 都市交通課長 荒平 信行
日立市都市建設部 都市政策課長 小山 博之
国土交通省(仮)
環境省(仮)
コーディネーター:
EST普及推進委員会 委員長 加藤 博和

閉会

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