グリーンランドのカナック氷河 今後1℃上昇なら2倍速く融ける

人の集まる町や村がどのようにして始まったのか。港があったから。街道の宿場になったから。城ができたから。それぞれに歴史がありますよね。軍事的要衝に位置していたために生まれた村がグリーンランドにあります。

第二次世界大戦中、最も早く終わった戦争として知られる「デンマークの戦い」。1940年4月9日早朝、前年に不可侵条約を結んでいたはずのドイツがデンマークに侵攻し、6時間足らずでデンマークの降伏によって終結しました。翌年4月、駐米デンマーク大使とアメリカとの間において「グリーンランドの防衛に関する協定」が結ばれ、アメリカ軍がグリーンランドを保護することになり、アメリカ軍の駐留と基地建設が始まりました。冷戦期に入りソ連との対立が深まる中で1951年、この協定は「グリーンランド防衛協定」に置き換えられます。その後グリーンランド北西部でチューレ空軍基地(現ピツフィック宇宙軍基地)を建設する際に、周辺に住む住民を集住させて村を建設しました。カナック(Qaanaaq)村の始まりです。現在、村の人口は600人ほど。伝統的な狩猟や犬ぞりの文化が残り、最も古いグリーンランド文化がいまも息づく地域として知られています。

このカナック村の背後、2時間半くらい歩くとカナック氷河(Qaanaaq Glacier)に到着します、そのずっと奥には290平方km近いカナック氷帽(Qaanaaq Ice Cap)が広がっています。最近、この氷河では13年間で厚さにして5.4mもの氷が融けてしまっていること、そして今後気温が1℃上がったらこれまでの2倍の速さで氷がなくなっていくと予想されることが、北海道大学、名古屋大学、国立極地研究所の研究で明らかになりました。

温暖化がグリーンランドの氷河に与える影響を解明 -氷河観測の空白域における13年間の長期観測-(低温科学研究所/北極域研究センター 教授 杉山 慎)(北海道大学、2026年9月1日)

概要を見てみると、1年間に失われる氷量は 0.23~1.02 mと、年によってなかなか大きな差があることも分かりました。ざっくり4倍ですからね。このことから、氷河の長期的な傾向を知るためには短期的な調査ではなく長期の観測が不可欠であることが示されました。

また、カナック氷河がグリーンランドの他の地域の氷河とは異なる特徴を持っていることも分かりました。この氷河の変動に対しては、降雪の変化よりも気温変化の影響がなんと5倍も大きいのだそうです。これまで北西部では現地観測データが不足していたため、このような新たな知見は今後、海水準上昇や周辺環境の変動を正確に予測するときに重要になります。

カナック村ではこの氷河から夏の間だけ流れ出る河川水を生活用水に使っている一方で、洪水に見舞われることもあります。ここでは10月ごろから翌年7月ごろまで海が凍ってしまうため、物資の輸送船が来ず、スーパーで物を買うことすら難しくなってしまうそうです。氷が生活を大きく左右しているんですね。村人の生活を守っていく意味においても、こうした観測を続けることの重要性は大きくなっているようです。

さて、RX Japan 合同会社の主催でサステナブル経営に関するイベントが開催されるのでご案内します。多数のセミナーも開催されます。

名称: 第6回サステナブル経営 WEEK(旧称:GX経営WEEK)【関西】
日時: 2026年11月18日(水)~11月20日(金)
会場: インテックス大阪(大阪市) 
主催: RX Japan 合同会社
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

西日本最大!企業のサステナブル経営実現のための展示会

企業向け脱炭素ソリューションやサーキュラー・エコノミー、サプライチェーンマネジメントに関連する製品が出展。経営層、サステナビリティ推進部門、サプライチェーンマネジメント部門が来場する商談展です。

構成展:
第6回 脱炭素経営 EXPO【関西】

同時開催展:
・第14回 SMART ENERGY WEEK  スマートエネルギー WEEK【関西】
・PV EXPO【関西】第14回 [関西] 太陽光発電展
・BATTERY JAPAN【関西】第13回 [関西] 二次電池展
・SMART GRID EXPO【関西】第13回 [関西] スマートグリッド展
・[特別企画] H2 POWER WORLD OSAKA -[関西]水素エネルギーワールド-
・[特別企画] FUSION POWER WORLD -核融合発電ワールド-
・第1回 【関西】熱エネルギー展 -I-TEX JAPAN-

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