zeri-cen 6月3日に林野庁が「令和6年度 森林・林業白書」を公表しました。その中に森林・木材の活用や管理に関するさまざまな事例が掲載されています。
林野庁：令和6年度 森林・林業白書 事例一覧
どれもこれも興味深いのですが、脱炭素や生物多様性との関係がとりわけ濃さそうだなぁと思える事例を５つだけ拾い出してみました。
・ 特集章：生物多様性を高める林業経営と木材利用
（事例4）木材生産と生物多様性保全の両立を目指す「保持林業」の検証
・ 第1章：森林の整備・保全
（事例7）森林由来J-クレジットの創出から販売まで一気通貫でサポートする
プラットフォームを提供
（事例13）パプアニューギニアにおける森林の減少と劣化に由来する温室効果ガス排出削減のための支援
・ 第3章：木材需給の動向
（事例5）地域の森林資源を活かした熱供給事業の取組
・ 第5章：東日本大震災からの復興
（事例2）樹皮（バーク）を活用した木質バイオマス発電の取組
また、白書全体の中の「トピックス」というセクションには、
「4 . 中高層建築物等における木造化の広がり」（p.18）
「5 . プラスチックを代替するバイオマス由来素材「改質リグニン」の今後の展開」(p.19)
という話題も取り上げられています。
どの事例もトピックスも簡潔に1ページにまとめられていますので、ちょっとした空き時間に覗いてみるのもいいですね。
さて、早稲田大学の主催で「地域循環共生圏事業の発展的な拡大にむけて」というテーマでシンポジウムが開催されるのでご案内します。
名称： 「カーボンニュートラルと社会」出版記念シンポジウム
「地域循環共生圏事業の発展的な拡大にむけて」
日時： 2025年7月10日（木）14:00～17:00
会場： 早稲田大学／オンライン
主催： 早稲田大学先端社会科学研究所
参加費： 無料
主な内容：下記HPより抜粋
脱炭素社会実現のための社会科学の知見を集めた「カーボンニュートラルと社会」の刊行を記念して、本シンポジウムでは地域循環共生圏への期待とその構築に向けた支援策を討論する。
司会 鷲津明由（早稲田大学先端社会科学研究所 所長）
開会挨拶：
林泰弘（早稲田大学カーボンニュートラル社会研究教育センター所長）
趣旨説明：「カーボンニュートラルと社会」
赤尾健一（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
基調講演：
森本英香（早稲田大学法学部教授／元環境省事務次官）
地域循環共生圏事業施策紹介：
石川拓哉（環境省大臣官房地域政策課地域循環共生圏推進室長）
環境研究総合推進費<研究成果報告>：
サブテーマ１「地域循環共生圏を取り巻くレジームに求められる諸条件の設定」
赤尾健一（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
サブテーマ２「社会イノベーションとしての地域循環共生圏の方法論の構築」
鷲津明由（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
サブテーマ３「国際的視点を加味した地域循環共生圏の運営手法の構築」
長谷川信次（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
パネルディスカッション：
司会：鷲津明由（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
パネリスト：
・赤尾健一（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
・森本英香（早稲田大学法学部教授／元環境省事務次官）
・石川拓哉（環境省大臣官房地域政策課地域循環共生圏推進室長）
・有村俊秀（早稲田大学社会政治経済学術院教授）
・野津喬（早稲田大学理工学術院教授）
・長谷川信次（早稲田大学社会科学総合学術院教授）
閉会挨拶：
有村俊秀（早稲田大学政治経済学術院教授）
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