浦島太郎が竜宮城から故郷に戻った時、そこではすでに700年ものが経っていて、太郎のことを知っている人間は一人もいなかった…。この記事を読んでそんな話を思い出しました。
長崎の海に住むウミウシを取り巻く環境にも、大きな変化が起きているようです。長崎大学の加藤理子さんと八木光晴准教授が発表した研究によると、長崎県沿岸に住む「ウミウシ」たちの顔ぶれが、この20年で劇的に変化していることが分かりました。
20年で、海が「別世界」に -長崎沿岸のウミウシ群集の長期データで示された温暖化影響-(長崎大学、2026年3月3日)
ウミウシは、その鮮やかな見た目から「海の宝石」とも呼ばれる小さな生き物です。 普段はあまり意識されることはありませんが、実は「海の状態を教えてくれるメッセンジャー」として、科学者たちの間で注目されています。 彼らは特定の海藻やカイメンしか食べないなど、住む場所や環境にとても敏感だからです。
今回の研究では、1960年代からの古い記録と、20年前のデータ、そして最新の潜水調査の結果を、50年以上にわたる長い時間軸で比較しました。 その結果、かつては当たり前のように見られた冷たい海を好むウミウシたちがほぼ姿を消し、代わりに熱帯や亜熱帯から来た「暖かい海」の住人たちが急増していることが明らかになったのです。
具体的な数字を見ると、その変化に驚かされます。最新の調査で見つかったウミウシのうち、暖かい海の種類が占める割合は55.3%に達し、20年前の42.9%から大幅に増えていました。一方で、寒冷な海を好む種類は、今回の調査では一種類も見つかりませんでした。
気候帯が熱帯にシフトしていく「熱帯化(Tropicalization)」が進んでいるようです。これは単に「種類が変わった」というだけの話ではありません。ウミウシの顔ぶれが変わるということは、彼らが食べる餌や住処、さらには海の季節のリズムそのものが、人間が気づかないスピードで変化していることを意味しています。
背景にあるのは、やはり海水温の上昇です。 研究チームが過去60年以上の海水温データと照らし合わせたところ、ウミウシたちの変化は水温の上昇トレンドと見事に一致していました。
小さくてかわいいウミウシたちが発している静かなサイン。私たちの足元にある自然が、今この瞬間も大きく変化していることを物語っていますね。
「浦島太郎」の最後では、「決して開けるな」と言われたはずの玉手箱を太郎は開けてしまいます。すると開けると白い煙が出てきて、地上で過ぎ去っていた時間が一気に過ぎていき、太郎はあっという間に白髪のお爺さんになってしまいます。よく考えると、結構怖い話ですよね。
さて、公益財団法人ブルーオーシャンファンデーションの主催で、海洋プラスチックごみに関するイベントが開催されるのでご案内します。
名称: 海洋プラスチックごみ問題への理解を深めるための未来世代教育事業
イベント(体験型学習イベント)
日時: 2026年3月14日(土) 雨天決行
会場: 大阪市此花区伝法漁港(集合は伝法公園)
主催: 公益財団法人 ブルーオーシャンファンデーション
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
・伝法公園で参加受付
・開会挨拶、趣旨説明、注意事項、イベント主催者挨拶、メンバー紹介
・ごみ拾い開始
・淀川河川レンジャ-岸田隊員による淀川のお話
・拾ったごみを一か所に集めて広げる
・どんなごみが、どれくらいごみが集まったか?ごみを調べてみよう
・ごみ調査の最新技術にふれる
・ミニ講座
「海洋プラごみ問題って何だろう?何ができるだろう?」(宇山教授)
・理事ご挨拶
・振り返りシート(兼アンケート)記入
・記念写真撮影、解散
詳しくはこちらをご覧ください。
