脱炭素の向こう側か 脱成長

中央公論新社が主催する「新書大賞」は、1年間に刊行されたすべての新書から「最高の一冊」を選び、顕彰する賞です。2021年度の新書大賞の第1位は、斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』でした。

個人的には、「気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう」という言葉には衝撃を受けましたが、ユートピア的な社会像も描かれていて、ある種の爽快感を覚えました。

世界規模の環境問題や戦争、文明崩壊の危機から抜け出すには、資本主義という経済システムを根本から変革し、「脱成長経済」を実現することこそが唯一の解決策であるという主張は、日本だけでなく世界でも話題となっています。去年8月には累計発行部数が50万部を超えたそうです。

著者の斎藤幸平氏が基調講演を行うイベントを紹介いたします。脱炭素のさらに向こう側にあるのが脱成長なのかもしれませんね。興味深いですね。

なお、このシンポジウムにはCEN会長の更家悠介もパネリストとして登壇します。

名称: 21世紀文明シンポジウム「気候変動問題と社会の大転換」
日時: 2024年2月20日(火)13:45〜17:20 
会場: ラッセホール(兵庫県神戸市)/オンライン 
主催: 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

○ 開会挨拶 川口 順子 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 参与

○ 基調講演「人新世の新しい生活創り、人間・自然を重視する脱成長経済へ」
東京大学大学院総合文化研究科 准教授 斎藤 幸平 氏

○ パネルディスカッション
  【コーディネーター】
   ・京都大学大学院 地域環境学堂教授 宇佐美 誠 氏
  【パネリスト】
   ・大阪大学大学院 法学研究科教授 大久保 規子 氏
   ・(公財)地球環境戦略研究機関 関西研究センター副所長/プログラムディレクター 小嶋 公史 氏
   ・サラヤ株式会社 代表取締役社長/NPO法人ゼリ・ジャパン理事長 更家 悠介 氏
   ・NPO法人夢ノ森伴走者CUE代表理事/兵庫県環境審議会公募委員 向山 遥温 氏

○ 総括 五百旗頭 真 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 理事長

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