氷河湖崩壊によって引き起こされた大規模な土石流と洪水で甚大な被害を受けているネパールと中国。ネパールでは7日時点で、少なくとも1,355人が死亡し、4,996人が依然として行方不明。経済的な損害額は推定25億6,000万ドルとされています。9月7日のカトマンドゥ・ポストの記事でネパールのラム・チャンドラ・パウデル大統領の演説が紹介されています。
Nepal president appeals for climate justice after devastating floods(ネパール大統領、壊滅的な洪水被害を受け気候正義を訴える)(The Kathmandu Post,2026年9月7日)
捜索・救援活動に携わる国内外の人々や団体への感謝と称賛を述べるとともに、国民が団結して困難を乗り越えていかなければならないと呼びかけました。また、今回の災害が気候変動に伴うリスクに対する厳しい警告になったと指摘し、国際社会に向けてこのようなメッセージを述べています。
「私は国際社会に対し、ネパールを含む環境的に脆弱な国々の声に耳を傾けるだけでなく、これらの国々に対する気候正義を確保するための具体的かつ効果的な措置を講じるよう、心から訴えます」
このスピーチに先立つ9月1日には、ネパールのカナル外相がインタビューの中で「この問題は”援助支援”から”正義と補償”の問題へと転換しつつある」と述べ、「”慈善”の問題として捉えるべきではない。これは法的かつ道義的責任の問題だ」と強調しました。
このような声に日本を含む先進諸国はどう応えていくのか。じっくり考えていく必要がありますね。
さて、国立環境研究所の主催で気候変動の普及啓発に関するセミナーが開催されるのでご案内します。
名称: 気候変動適応セミナー 気候変動の普及啓発における表現や考え方 ~「日本の気候変動2025を用いた気候変動解説の手引き」を題材に~
日時: 2026年9月25日(金)10:00~12:00
会場: オンライン
主催: 国立環境研究所 気候変動適応センター
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
「気候変動をわかりやすく伝えるために ~日本の気候変動2025を用いた気候変動解説の手引き~」
気象庁 大気海洋部 気象リスク対策課 気候変動対策推進室
気候リスク対策官 大久保沙貴氏
「国環研が行う気候変動に関する普及啓発の取組と伝え方の悩み」
国立環境研究所 気候変動適応センター 気候変動適応推進室
チーフコーディネーター 阿久津正浩
「現場での気候変動の伝え方の工夫 ~ローカル放送での発信を通して~」
気象キャスターネットワーク
池津勝教氏
パネルディスカッション
パネラー :講演者
モデレーター:国立環境研究所
詳しくはこちらをご覧ください。
