夏、川遊びをするときに気をつけるのは、深さによる水温の違い。ちょっと深いところに差し掛かると急に水が冷たくなって驚くことがあります。「うっ」となって足がつりそうになることもありますから、いつも気をつけています。
海でも深さによって水温が違うことは知っていましたが、この記事を読んで「おー、この深さでこんなに違うんだ」と初めて知りました。
第26回東京湾シンポジウムで「波動式湧昇ポンプ」を発表
東京湾の観測から、具体的な海面冷却対策へ(NPO法人 エスコット、2026年10月19日)
夏の海は、強い日差しによって海面付近だけに熱が溜まる特徴があります。実際、伊勢湾での観測データ(2026年7月)を見ると、水深5mの海水は海面直下(水深0.1m)よりも平均で2.18℃低く、最大で7.11℃もの水温差がありました。7度以上も差があるんですね。しかも、観測時間全体の98.1%の時間で海面付近の方が高水温でした。
急に冷たくなるから「足がつるかも…」と怖がっておしまいの人もいれば、「ん?この温度差って、海面を冷やすのに使えるんじゃないのか?」と考える人もいます。NPO法人エスコット代表理事の藤本治生氏は、「波動式湧昇ポンプ」という小さな装置を作って実証実験を進めています。電気を使わず、波の上下運動と逆止弁を組み合わせ、波の自然エネルギーだけで水深5mほどの少しだけ深い層の少し冷たい水を海面へ巡らせる仕組みです。千葉県御宿町の岩和田漁港などで実機をつくり、耐久試験や水温の測定が続けられています。
2026年10月16日、横浜で開催された「第26回東京湾シンポジウム」で、藤本氏はこの「波動式湧昇ポンプ」の研究成果を発表しました。標準型のポンプ1台で、1日に約460立方メートルの海水を汲み上げる力があります。小さなものですから、これ1台で海面水温をどれだけ下げられるのか、という話にはなりません。しかし、こんな小さな装置で、電力も使わず、たとえわずかと言えど「変化を起こせる」ことに重みがあるように思います。
先行研究のシミュレーションでは、もしも東京湾の海面水温を2℃下げることができれば、大手町付近の気温が約1℃下がり、心地よい海風が約1m/s強まる可能性が示されているそうです。海面を冷やすことができれば、沿岸都市の猛暑緩和や熱中症リスクの低減、冷房電力やCO2の削減につながりますよね。また、高水温や酸素不足に苦しむ養殖場や漁業の再生にもつながります。
小さな装置を使ったこの壮大な試み、注目していきたいですね。
さて、サステナ経営協会の主催でサステナブルな製品やサービスに関するイベントが開催されるのでご案内します。
名称: 第4回 サステナブル★セレクション EXPO 2026 東京
日時: 2026年11月12日(木)、13日(金)、14日(土)10:00~17:00
会場: 東京都立産業貿易センター浜松町館4F
主催: 一般社団法人 サステナ経営協会
参加費: 無料
主な内容:下記HPより抜粋
「サステナブル★セレクション」とは、サステナブル(持続可能)な理念と手法で開発された製品・サービスを選定し推奨するプログラムです。一つ星(★)は「製品・サービスが、持続可能な社会づくりに貢献していること」、二つ星(★★)は「★に加え、取り扱う企業・組織がサステナブル経営に取り組んでいること」、三つ星(★★★)は「★★の中から特に大きな社会的インパクトを生み出していること」を表します。
そのサステナブル★セレクションに選定された製品・サービスを中心に、環境や社会に配慮された商品を、生活者やビジネス関係者の皆様に実際に見て頂き、相互のコミュニケーションを図る展示・販売・商談会が「サステナブル★セレクションEXPO」です。国内最大級のオーガニックの祭典「オーガニックライフスタイルEXPO」と同時開催し、厳選された様々な商品に出逢える場、セミナー等での学びの場をご提供いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。
