「世界の気候に大きな影響があるメキシコ湾流が過去1000年で一番弱まっている」科学誌 nature geoscience

 世界の気候に大きな影響があるメキシコ湾流(ガルフストリーム)が過去1000年で一番弱まっていると科学誌ネイチャー・ジオサイエンスで報告されました(リンク)。メキシコ湾流は、大河アマゾンの百倍もの海水を運ぶ
世界最大の海流です。これが北極の冷たい海で沈み込み、熱を海底に運び地表を冷やしているのです。

 ところが、温暖化が進むと暖かく軽い海水は沈むことができなくなります。実際、20世紀の半ばとくらべて沈み込みが既に一割以上も減少しており、沈み込みが起こるラブラドル海に海氷や氷河の融解による大量の淡水が流れ込んでいること(リンク)と合わせ、「温暖化が進めば進むほど熱が海底に運ばれなくなり、気候システムが変わって、さらに温暖化が進む」という悪循環の加速が心配されます。

 このままでは、沈み込みが今世紀中に4割も減少して、暴風、干ばつなどが激甚化して取り返しがつかなくなると予想されているのです。二酸化炭素の排出を実質ゼロにすることが、これまで以上に重要になってきました。

 なお、ニューヨークタイムズに、とても見ごたえがあるグラフィックな関連記事が出ています(リンク)。
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