ゼリ・ジャパンの「ブルー・オデッセイ」プロジェクトについて

余り意識されていませんが、他の生き物にくらべた時、私たち人間の大きな特徴に人と物の移動があります。物流・人流です。これが、陸・海・空のすべてに亙って大規模に地球全体を覆いつくしています。

この輸送に係わる二酸化炭素の排出の中で、ゼロにするのが極めて難しいと言われるのが、空と海。飛行機と船舶による輸送です。

今回、海上輸送からの排出ゼロに貢献しようというプロジェクト「ブルー・オデッセイ」のサイトが開設されたのでお知らせします。

ブルー・オデッセイ公式サイト:https://www.porrima.org/jp/

今年の秋に日本を出港するデモ船「ポリマ号」が排出ゼロに加えてプラスチック海洋汚染の解決やブルーイノベーションの普及などを目指して世界を巡る航海を実施し、大阪・関西万博が開催される2025年には戻ってくる予定です。CEN事務局を担当しているZERIジャパンが運営し、企業、NGO、自治体、個人や組織へプロジェクトへの参加を呼びかけています。

物質循環の行きつく先である海を、私たちはごみ溜めにしています。放射性廃棄物や重金属、残留性有害有機物、プラスチックばかりではありません。ありとあるゴミが海に流れ込みます。私たちが海の恵みといって口に入れる海産物に、そんなゴミが混じっていて大騒ぎをしている始末です。

海上輸送からの二酸化炭素の排出をゼロにすることは、SDGsの推進ばかりか、海の豊かさを守ることにもなります。そして何よりも、空気・海川・土をごみ捨て場にして遂には気候非常事態を招いた私たちの甘えと愚かさから訣別する更なる一歩になるのです。