DH 脱炭素化でご指名

野球でよく「DH」という言葉を聞きます。特に深く考えずにこれまで何気なく聞き流していましたが、これは投手の代わりに打席に立つのみで守備にはつかない攻撃専門の選手のことで、「指名打者」ということなんですね。英語ではdesignated hitterなので、その頭文字をとってDH。なるほど。

脱炭素の話でも「DH」が話題になります。ヨーロッパで進んでいるそうですが、この場合のDHはdistrict heating の略で、「地域熱供給」という意味です。温水や蒸気などをまとめて製造して、導管を通じて街の広範囲に供給するシステムで、例えばデンマークの首都コペンハーゲンでは実に98%の家庭がこうした地域熱供給システムにつながっているそうです。

石油やガスの代わりに街を暖めてくれるDH。脱炭素の心強い指名打者といったところですね。
さて、そんなDHに関するシンポジウムが開催されますので、ご案内します。デンマークのエネルギー計画に関与してきたオールボー大学ヘンリク・ルンド教授が講演します。

名称: 4DHフォーラム国際シンポジウム
    「スマートエネルギーシステムによる熱の脱炭素化の最前線」

日時: 2023年10月20日(金)14:00~16:00
会場: TKP市ヶ谷カンファレンスセンター(東京都新宿区)/オンライン
主催: NPO法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)
参加費: 無料

主な内容:下記HPより抜粋 

・基調講演「スマートエネルギーシステムと第4世代地域熱供給(4DH)」(仮)
 Henrik Lund(オールボー大学 教授)

・パネル討論「熱の脱炭素化に向けた地域の取組み」
 コーディネータ: 飯田哲也(ISEP所長)
 報告1:「脱炭素先行地域での4DHへの取組み」(仮)
 報告2:中田俊彦(東北大学)「地域エネルギー需給データベースと地域での取組み」(仮)
 報告3:加用現空(東京都市大学)「PED ”Positive Energy District”への取組み」(仮)

・ディスカッション

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