全然違う「レディ」

”マイフェアレディ”とか、”フェアレディZ”とか、”レディーファースト”とか、そっちのレディの連想が強かったようで、初めて「アンモニアレディ」という言葉を見たとき、「ん?アンモニア…レディ..ってなんだ?」と、なんのことなのか一瞬分かりませんでした。そのあとすぐに分かったのですが、これは「アンモニアへの燃料転換のための改造を想定して設計されている」ということなんですね。つまり女性のレディ(lady)じゃなくて、準備ができているという意味のレディ(ready)です。

去年5月には世界初のアンモニアレディのコンテナ船を中国の青島造船廠がベルギーの企業向けに建造しました。全長240mの大きな船で、20フィートのコンテナ5,900個分積めます。

Offshore Energy: World’s first: Ammonia-ready CMA CGM Masai Mara delivered

燃焼時に二酸化炭素を出さないアンモニアを燃料として使う場合、その特性から生じる課題を克服していかなければなりません。
(1)着火しにくい難燃性があるため、安定的な燃焼を得にくい。
(2)燃焼時に、二酸化炭素の約265倍の温室効果を持つ亜酸化窒素を排出する恐れがある。
(3)毒性がある。

こうした課題を克服し、今年1月には、日本郵船など4社がアンモニア燃料アンモニア輸送船の建造を決定しました。2026年の竣工を予定しています。また、今年7月からは実際にアンモニアを燃料とする商用船としては世界初となるタグボートが横浜港と川崎港で就航します。

日経新聞:日本郵船、世界初のアンモニア燃料商用船 7月に就航

「アンモニアレディ船」も「アンモニア燃料船」も、これから目にすることが増えそうですね。

さて、こうした輸送分野での燃料の脱炭素に関するセミナーが開催されるので、ご案内します。

名称: セミナー「エネルギーの未来:持続可能な燃料の新たな展望」

日時: 2024年5月23日13:00~14:30 
会場: オンライン 
主催: 株式会社三菱総合研究所
参加費: 無料 

主な内容:下記HPより抜粋 

本セミナーでは、カーボンニュートラルの実現にあたり、どのような業種や用途で水素や合成燃料が必要とされるのか、当社が保有するエネルギーモデルの分析を踏まえて紹介します。さらに、本格利用が期待される水素、航空・船舶といった輸送分野での利用が期待される持続可能な燃料(SAFなど)を対象に、当社独自の視点からの最新動向、当社の提供サービスなどをご紹介します。

「脱炭素化・資源循環の切り札「持続可能な燃料」の未来」
政策・経済センター 主席研究員 志田龍亮
政策・経済センター 研究員 舟橋 龍之介

「水素社会推進元年:水素の本格利用に向けた最新動向」
エネルギー・サステナビリティ事業本部 主席研究員 圓井道也

「輸送セクターの最前線:SAFや海運新燃料を巡る最新動向」
エネルギー・サステナビリティ事業本部 主任研究員 河岸俊輔

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