ティッピングポイントの将棋倒し

自然は微妙なバランスの上に成り立っています。この自然界のバランスが、ちょうど重りの僅かな変化が天秤のバランスを崩してしまうように崩れて取り返しがつかなくなる境い目をティッピング・ポイントと呼んでいます。

今回、「グリーンランドと南極の氷床」、「メキシコ湾流の沈み込み」、それに「アマゾン熱帯雨林」について、そのバランスの繋がりを調べたところ、温暖化が進むと最初にティッピング・ポイントを越えるのは「氷床の融解」で、それが「メキシコ湾流の沈み込みを弱め」、「アマゾン熱帯雨林の乾燥化」を引き起こすという順で将棋倒しのように次々とティッピング・ポイントを越えていくことが分かったという論文が発表されました。(繋がりを示す図はこちら

ティッピング・ポイントを越えた後のバランスが崩れていく様は何年も何十年も続きます。既に長い間進行している氷床の融解は、正にこの崩壊過程なのでしょう。そして「メキシコ湾流の沈み込み」については、過去1000年
で一番弱まっていると今年の3月17日にお知らせしました。

本当に気候が非常事態にあることが再確認されたと言えます。次の世代に命と文化をつなぐために、やはり、「実質ゼロ」は私たち現代世代の最低限の責務です。